執筆者:福光潤
作成日:2010/08/02
コメント(1件)

Ulysses



邦題

  • ユリシーズ

ふりがな

  • ゆりしーず

英題

  • Ulysses

意味


    [Ulysses]
     ↓
     ユリシーズ(=英雄オデュッセウス)

  ⇒ ユリシーズ(そのまんまの意味)

作品

    1922年アイルランド
     小説モダニズム意識の流れダブリンパロディー
    著者:ジェイムズ・ジョイスJames Joyce

    連載:1918年~1920年、アメリカ
    出版:1922年、フランス

    和訳:1931年~1933年
    翻訳者:伊藤整永松定辻野久憲(邦題:ユリシイズ)
    
    イギリスで最も読んだフリをされた本ランキング第3位
     ~2009年3月発表
        by 世界本の日(World Book Day)主催団体


   ●上記小説の映画化
    1967年イギリス映画ヒューマン
    監督・脚本:ジョセフ・ストリックJoseph Strick
    原作:ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)
    音楽:スタンリー・マイヤーズStanley Myers
    出演:バーバラ・ジェフォードBarbara Jefford
       ミロ・オーシャMilo O'Shea
       モーリス・ローヴMaurice Roeves
    アカデミー賞脚色賞ノミネート!


   ●上記小説にインスパイアされた楽曲
    2009年スコットランド音楽ダンス・ロックポスト・パンク
    作詞・作曲:アレックス・カプラノスAlex Kapranos
          ニック・マッカーシーNick McCarthy
    演奏:フランツ・フェルディナンドFranz Ferdinand

    3rdアルバム『トゥナイトTonight: Franz Ferdinand)』
    (2009年)からの1stシングル曲
    全英チャート最高第20位!

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★映画『ユリシーズ』(1967年)の動画(YouTube)


★フランツ・フェルディナンド『ユリシーズ』のライヴ動画(YouTube)

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コラム

  ⇒ 本作品は、ホメロスの『オデュッセイア(Odyssey)』
    (紀元前8~6世紀頃、ギリシア)のパロディです。

    その主人公名「オデュッセウス(Odysseus)」を
    ラテン語読みすると、「Ulysseus(ウリュッセウス)」、
    それを英語化すると、「Ulyssesユリシーズ)」です。


  ⇒ 中世の日本で、このギリシア神話が翻案されたと思しき
    説話『百合若大臣』の題名も「ユリ」を含んでいますね。

    日仏合作アニメ『宇宙伝説ユリシーズ31』(1981年)は、
    英題が『Ulysses 31』、仏題が『Ulysse 31』でした。
    → オープニングに仏題登場


  ⇒ 英語の読みも「ユリシーズ」っぽいのですが、
    アクセント位置が「リ」に来ているので注意。
    「Ulysses」の発音・アクセントは「ゆーすぃーず」。

    スコットランド出身バンドのフランツ・フェルディナンドに、
    ジョイス作品名からインスパイアされた同名タイトル曲あり。
    サビをいっしょに歌うことで、この発音がマスターできます!

    このPVの1分13秒目「Ulysses」をよく聞いてみてください。

         リ
        / \
       ゆ   すぃ
            \
             ーず

    のように、「-ly-」の音を頂点として上昇・下降しています。

    また、ハーヴェイ・カイテル主演映画『ユリシーズの瞳』
    (1995年、仏・伊・ギリシャ)の英題は『Ulysses' Gaze』。
    この予告編の12秒目で「Ulysses」の発音をご確認ください。


  ⇒ 『ユリシーズ』の中で、オデュッセウスに相当する主人公は、
    新聞社勤務の中年男、レオポルド・ブルーム(Leopold Bloom)。
    勇者「ユリシーズ」とはかけはなれた名前でビックリですね。

    パロディー元の『オデュッセイア』では10年にわたった物語を、
    1904年6月16日にダブリンで起こった物語としてギュッと凝縮。

    なので、毎年、世界中のジョイス・ファンが、6月16日を、
    「ブルームズデイ(Bloomsday)」として祝っています。

    「ユリシーズデイ(Ulyssesday)」だったら、
    さぞかし発音しにくかったでしょうね。


  ⇒ ちなみに、「Ulysses」=「50ドル紙幣」の意味もあるそうです。
    米第18代大統領ユリシーズ・グラントの肖像が描かれているから。

    スラングらしいですが、ボクはあまり聞いたことがありません…。

    「100ドル紙幣」=「Benjamin (Franklin)」なら聞いた記憶あり。

例: Do you have change for a Benjamin?

  (100ドル札でお釣りある?)

    日本で「1万円札」を「諭吉」と言ったりするのと同じですね。


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参考外部サイト

コメント(1件)

福光潤 — 2010年 08月 02日, 14:18

『ユリシーズ』は、まさに読んだフリ・知ったフリの1冊!
オデュッセウスの英語名という生半可な知識があったので、
てっきり神話だと思っていたのですが、全然ちがいました。
おもわず英文科テキスト『イギリス文学史』をひもといて、
ちょっと読みふけってしまいました。今読むと面白い(^^;)。
『ユリシーズ』自体も読みたくなってきた、無料で全文読めるし、
いつか、きっと、死ぬまでに読む、、、と思う(笑)。

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